歯について②
こんにちは。
乳腺診療と骨粗鬆症治療を担当しております井戸田愛です。
前回に続いて、「歯」について(後半)のお話をさせていだきます。
前回お伝えした内容は、
・「歯周病」は一番多い感染症!
・毎日のブラッシングケアで悪化を防ぐことができる
・「歯は万病の元」
であることをお伝えしました。
「歯は万病の元!」といわれるのはなぜなのでしょうか。
歯の根元には食べかすが体内に入らないように防ぐ歯肉や歯根膜など「防御バリア機能」があります。歯周病菌がたくさん増えると、わずかな傷から血管の中へ侵入し、全身で起こる炎症反応が下記の病気を引き起こすと言われています。
「動脈硬化」
「糖尿病」
「肺炎」
「アルツハイマー型認知症」の重症化
「脳梗塞」
「慢性腎臓病」
多くの方が、
動脈硬化のためにからだに良さそうな食品を摂ったり、
糖尿病や脳梗塞予防に運動したり、、
されてると思います。
もちろん、それらも必要なことですが、
まずは毎日の歯のブラッシングと定期的な歯科検診も忘れずに!
当院での骨粗鬆症の治療では必ず歯科検診を定期的に受診しているかを伺います。
理由は、、、
・しっかり噛める歯があると栄養摂取が良好な状態で骨粗鬆症治療ができるから。
・骨粗鬆症の方は歯がはえている歯槽骨もやせているので、歯がぐらつき、すき間が多くなり歯周病が悪化しやすいから。
・骨粗鬆症治療薬の種類によっては長期的に使用すると顎の骨に影響が出ることがあるから。
骨粗鬆症の治療前にかかりつけ歯科クリニックと連携をとり、安全な骨粗鬆症治療をおこなっていきます。
「歯」はとても重要で「骨」の治療の際にもケアが重要であること、ご理解いただけましたでしょうか。
詳細についてご質問等は診察の際にお答えいたします。
ご遠慮なくお尋ねください。
日本乳癌学会専門医
日本外科学会専門医
日本骨粗鬆症学会認定医