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検診の「要精査」をそのままにしていませんか?

2025.04.03

医師より

検診の「要精査」をそのままにしていませんか?

こんにちは。乳腺科・骨粗鬆症担当の井戸田愛です。 新年度になりました。昨年受けた検診で「要精査」と判定されたものをそのままにしていませんか? あるデータ調査では検診受診者の3割程度の方が「時間がない」「再検査が怖い」などの理由で再検査を受けていないようです。 乳がん検診で一定の精度の検診を受けた場合、「要精査」と判定されるのは全受診者の5%未満で、その全てが「がん」であることはありません。最終的に「がん」と診断されるのは全体の0.3〜0.5%とされています。要精査の全てが「がん」ではないので、まずは医療機関を受診することが大切です。 骨粗しょう症検診では半数の方が「異常を認めず」と判定されますが、残りの半数の方は「要指導」あるいは「要精査」と判定されているようです。 自立した将来を迎えるためには骨密度の維持が重要とされています。早めの対策で骨密度を改善できることも多く、当院では骨粗しょう症検診後のご相談や治療も行っております。全ての方にお薬による治療は必要ではなく、食事内容や生活習慣を変えるだけで骨密度が改善された方もいます。 乳がん検診や骨粗しょう症検診だけでなく、一般検診の検査結果のご相談も承っております。お気軽にご相談ください。 乳腺専門医・骨粗鬆症学会認定医 井戸田愛

3月31日まで受診可能な無料検診

2025.02.12

医師より

3月31日まで受診可能な無料検診

乳腺科/外科 井戸田愛です。 年度末の時期になりました。やるべきことが重なったり、いろいろな行事があったりと忙しい時期でもあります。 年度末までに忘れずにやっておきたいことの中に体調管理のための検診があります。 今年度受診できる検診は受けられましたでしょうか。 3月末まで無料で受けられる検診もありますので、ご紹介いたします。 ① 2024年度特定健康診査について 名古屋市国民健康保険に加入している40歳以上の人がいる世帯に「受診券」および「健診のご案内」を2024年5月末に郵送されています。今年度の特定健康診査の受診は2024年6月1日から2025年3月31日まで受けることができ、当院で実施可能です。 ② 2024年度がん検診について 当院で乳がん検診、大腸がん検診、肺がん検診、前立腺がん検診、胃がんリスク検診を受けることができます。 がん検診はワンコイン検診と無料検診があります。 該当年齢の方(表参照)と70歳以上の方は無料で受けることができます。名古屋市の住民登録がある住所に2024年6月に無料クーポンが送付されています。クーポンがなくてもご住所と生年月日が確認できるもの(運転免許証など)を提示することにより、無料で受診できます。  上記以外の年齢の方はワンコイン検診が可能です。 2025年3月31日まで受けることができます。 ③ 骨粗しょう症検診 40歳以上70歳以下の女性で5年ごとに受けることができます。 2025年3月31日まで受けることができます。 ②③について表にて対象年齢をご確認下さい。 詳しい内容については外科診察室でご相談ください。                       文責 乳腺専門医 外科専門医 井戸田 愛

10月20日は骨粗鬆症デー

2024.10.15

医師より

10月20日は骨粗鬆症デー

10月11日〜13日 骨粗鬆症学会に参加させていただきました。 学会内容で皆様にお伝えしたいことは 骨折後の治療も大切ですが、 若い頃からの「生活習慣と運動が大切」であることです。 現在、薬による治療をされている方も『薬の力は6割、あとの4割は食事と運動が重要』という言葉も印象的でした。 「骨を強くする」というと、カルシウムを多く摂ろうとカルシウム強化食品を積極的に購入される方がいますが、これは大きな間違いです。急にカルシウムを多く摂ると動脈硬化の危険性が高くなるので、推奨されておりません。それよりもビタミンDを通常の食事で摂取していくことが推奨されています。 10月11日に発表されたばかりの 『2025年版 厚生労働省による日本人の食事摂取基準』にもビタミンDについて変更(8.5→9.0μg /日)され、より多くのビタミンDを摂取することが望まれています。 骨粗鬆症に有効的な食事と骨粗鬆症に効果的な運動にはそれぞれコツがあります。 気になった方は外科診察室へお声がけください。 10月20日は骨粗鬆症デーです。 検診での測定値が良くても遺伝や生活習慣や疾患によって骨が弱いことがあります。 骨の強さが気になった方は是非、骨密度検査をしてみましょう。 スタッフにお声がけください。

70周年のご挨拶

2024.06.16

医師より

70周年のご挨拶

おかげさまで、2024年6月16日をもって井戸田整形外科名駅スポーツクリニックは70周年を迎えることになりました。 これもひとえに、当院を受診して頂いた患者様をはじめ、関係する全ての皆様のおかげであると心より感謝申し上げます。    70年前の1954年6月16日、初代院長である井戸田司が当時の名古屋市西区早苗町(現 名駅2丁目)に井戸田外科医院を開院いたしました。 開院当初は外科医であった祖父と薬剤師であった祖母、看護師2名で診療にあたっておりました。 その後、1983年に外科医院から井戸田病院に転換し、1994年には増築によりMRIや手術室・リハビリ室を設置し、外科に加えスポーツ整形外科への歩みを始めました。 2020年に新棟に新築移転し、現在では常勤医師5名、非常勤医師8名、看護師・レントゲン技師・理学療法士・事務スタッフ従業員数約50名の体制となりました。 祖父は、どんなときも急患の受け入れをし、入院・手術をしていたそうです。 「子供のころ、司先生に盲腸の手術をしてもらった。」とか「交通事故でケガをして、井戸田外科に運び込まれて手術をしてもらった。」とおっしゃるご高齢の患者様たちが、現在も通院されています。 祖父が提供した医療が患者様を支え、患者様の健康をサポートしているのだと実感いたします。 これからも、従業員一同「患者様の声を聞く」姿勢を大切にし、患者様に寄り添った最良の医療を提供し、皆様のお役に立てるよう日々精進してまいります。 今後とも、変わらぬご支援を賜りますようどうぞよろしくお願い致します。